2023/03/29
派遣という働き方とか、について
かれこれ、20年くらい前、会社員の頃だけど派遣を使う、使わないでよく会社で揉めていました。あの頃は一人で空回りしていましたね。派遣は駄目だよって、言っても誰も聞く耳もたない。そんな感じで一人で反対していました。その頃は政治家は国を動かしていると思っていたので、幾度となく政治家へ連絡したりしていました。ちょっとだけ一人で国家権力と戦ったこもあります。こてんぱんにやられましたが・・・
派遣法(略称)の制定は、自分が社会人になる前、1985年に制定されました。派遣法について知っている人は少ないし、興味もない人が大半です。自分はたまたま、労働法を学ぶ機会があったので派遣労働は駄目な事って知っていただけですが・・・
何故駄目なのか?考える人、未だにほぼ居ないですね。その辺りを議論できる人に大学教授の他にお目にかかったことありません。非常に残念なことです。簡単に説明するとですね。派遣は人身売買ということです。わかりやすくいえば中世の奴隷、日本でいえば明治時代以前の人身売買とかでしょうか。近代になって奴隷も人身売買も法の上では禁止になりました。今でも憲法、民事法にはそう書かれています。そういう歴史があって、世界的に表面上は封印としました。日本も例外ではなかったのです。
派遣労働が人身売買?って思う人もいるかもしれませんが、明らかに人身売買ですよ。本来、労働は労働者+使用者という関係でなければなりません。搾取、責任問題等です。そこに搾取する会社なり、人が介在すると、三角関係になると責任の所在も曖昧、賃金も搾取されます。これは、今でも法は中間搾取禁止といっています。奴隷、人身売買という黒歴史から先人が勝ち取った権利でもあります。無料で人の時間を奪う権利を良しとする社会や風潮や自分だけ助かれば良いという思考が異常だと思います。
では何故、人身売買禁止、中間搾取禁止の立場の国が規制していることが合法的なのか?それは都合の良いように憲法、民事法、労働の特別法として派遣法(略称)を作ったからです。ほかにも都合の良いように特別法を作り続けていますよ。覚えられないくらいにね。消費税なんかも似たようなものじゃなでしょうか?本来所得税という形で取っているのにさらに所得税という名目で取れないから、名前だけ変えて毟り取るのが消費税です。消費するから税という訳ではないことは確かです。私からいわせれば二重、三重、五重課税です。あと、相続税なんかも本来は所得税です。このように、真逆な趣旨に塗替えられて、基本六法なんて絵にかいた餅となっています。面白い事に誰も反対しないのですね。この国の人たち。法律家ですら、だんまりですよ。異常ですし、狂っていますね。3S政策で可愛い子羊ちゃんへ育てられた結果ですね。
可処分所得が下がっている原因は増税だけじゃく、こういったことも影響していることは確かです。だって、中間搾取されているのですから。
結論、派遣は悪です。悪法も法なりとは権力側の方便です。悪法は法ですらありません。法とは文字ではなく、内在する多種多様な時代によって変化する、また、普遍的な事象や価値を表すツールにすぎません。
第二次世界大戦後のまま、見える世界だけ付け変えて、中身はアメリカの51番目の州でありつづけるのが、このにっぽんという国です。三権分立も二大政党制も茶番です。国民全体が奴隷なのです。色んな産業障壁も撤廃されました。今後あるのは、どこかの国の再下請けという道です。国内で少ない仕事を奪い合い、少子化による影響で物は売れず、衰退して、消滅するのがこの国です。今の政治家は支配者からの指示で動いているだけなので、操り人形にすぎません。人によっては収入の7割近く、平均的には6割、5割が収入から税へと搾取されます。百歩譲って重税で老後、福祉、その他生活に不安なく生活できるなら、それも良いのでしょう。しかしながら、全くその逆で生活はおろか、様々な権利まで奪うところまできています。否、もともとそのような権利は与えられていなかったと考えるのが自然かもしれません。だとしたら改めて権利とは何か?最初から考え直すことが必要なのかもしれません。